夏の読書感想文講座を振り返り、教室の指導方針と向き合いました

こんにちは。キッズ作文教室・空色ことばの松田美紀です。

9月に入り、豊洲クラスの通常レッスンが再開していますが、やっぱり楽しい!みんなニコニコ&のびのび取り組んでいて、その姿を見ている私が、おそらくどの生徒よりも楽しんでいます。

ようやく今週から再開したブログも、教室のお知ら続きの事務的な内容でしたが、そろそろ私が考えていることも発信していきます。

●空色ことばの指導方針

下記はHPに掲載している文言です。開校時よりこの方針に沿って取り組んでいます。


この作文教室へ通う子どもたちに目指して欲しい最終目標は『どんな場面でも自分の考えや気持ちを言葉にできるようになること』です。レッスンを重ねることで、自分の言葉で相手に伝える楽しさや、伝えられた満足感を経験していきます。子どもたちはレッスンで身につけた自信によって、可能性を自分の手で広げられるようになります。その姿を保護者のみなさまも温かく見守って頂けると幸いです。


要は、作文をツールとして「自分の言葉で伝える」ことで、「自信」をつけ、「前向きに」チャレンジしてほしい。

もはや「作文教室」という表現を見直す必要があるのかもしれませんが、「評価されるような作文」を書くのではなく、「自分の言葉で伝える力・楽しさ」を身につけてほしいんです。

●在籍生の保護者へ思わず伝えてしまったこと

夏休みの終わりが近づく頃、在籍中の保護者へ秋のご案内をお送りしました。その文面に余談として《私の心のうち》をお伝えしてしまいました。

夏の読書感想文講座は、在籍生の通常のレッスンとは違い「読書感想文の宿題を終わらせたい」という目的でご参加される方が多くいらっしゃいます。そのなかで保護者の唖然としてしまうような対応を目の当たりにし、板挟みになった子に辛い思いをさせてしまった場面がありました。

具体的な表現は控えますが、親の考えを「押し付ける」場面です。目の前でそんな光景を見てしまったにも関わらず、その子を救いきれなかった。さらに、指導において、満足いく成果を出せなかった。私の力不足を痛感しましたし、教室の指導方針をしっかり伝えきれなかったことも要因だと反省しました。

と同時に、通常のレッスンでは遭遇することのない光景に、在籍中のご家庭に協力頂いているからこそ、この教室が成り立っていると思い知らされました。

この嘆きと感謝を綴った心のうちを、在籍中の保護者へ送ってしまいました。

●保護者からの意外な反応

そんな心のうちを、なぜ保護者へ送ってしまったんだろう…と、反省したのですが、肯定的に受け止めて下さるメールを頂くなど、さらにみなさまに救われる事態となりました。

とある生徒のお母様にはお電話で「先生の言葉に救われた」とまでおっしゃって頂き、電話を終えて放心状態にもなりました。

こちらのお母様との電話では、読書感想文についてもお聞きしました。夏の読書感想文講座には参加せず自宅で取り組んでいたため、様子も気になっており、じっくりお聞きしたところ

「一緒に本屋さんへ行って、表紙が気になった本を本人が選んだ。嘘をテーマにした本で、自分なりに発想を広げ、自力でびっしり3枚書きあげた。何より本人が満足気なんです。」

と、うれしい報告を頂きました。こうして満足いく内容が書けたのは、お子さま本人、そしてご家庭の力です。

こちらのお子さま、昨年末からレッスンへ参加してくれています。が、実は1学期のレッスンではどんなテーマを出しても、大好きな某アニメについて書き進めるという強者。

私は、テーマと異った作文を書いても「書きたいことを書いていいよ」と、見守っていました。のびのびと自由に表現することが得意で、何より毎回楽しそうで意欲的に取り組むお子さまです。また、クラスのみんなともすぐに仲良くなり、義理堅い下町感が漂うムードメーカー!

ただ、自由に書いてはいいとはいうものの、ご家庭によっては、お子さまに対して「テーマに沿った作文を書きなさい」と叱ったり、私の指導内容に対して意見があってもおかしくないと思います。

しかし、お母様は「本人が満足して楽しんで通っているので助かっています」と寛容な言葉を投げ掛けて下さる。また学校での掲示物などに関しても、「授業参観では恥ずかしい思いをするんですけど、本人が好きなように書ければ良いので」とさらなる寛大な対応に見習うことばかり。

こうしたご家庭での「受け止める力」・「見守る力」があるからこそ、読書感想文も自力で満足いくものを書き上げることができたはずです。

さらに、このお子さまの自己肯定感の高さは、ずば抜けています。自分の意見を堂々と言えるし、みんなのことも気遣える温かくて人間味に溢れたお子さまです。

これからの時代を生きてくための強い武器「生きる力」を身につけている子だと確信しています。こういう子に活躍してほしいし、活躍できる社会へ移り変わっていると思います。

●私の思いが届くご家庭だけで構いません。ただし全力で届けます。

本当は、できるだけたくさんの子どもたちをサポートしたいです。ただ、前述の通り、家庭のご理解やご協力無しには届けることができないことを痛感しました。また、全てのご家庭に向けて共感・理解を得るのは不可能です。だから、割り切ります。

私の思いが届くご家庭のお子さまに全力を注ぎます。


思いが届くご家庭
・子どもの意見を「受け止める」
・正解のない「測れない能力」を尊重する

思いが届かないご家庭
・親の意見を「押し付ける」
・目先の結果や外的な「評価」に重きをおく


今在籍している生徒さんは、教室内で飛び回るような、のびのびした子の方が多いです。正直、レッスン後はヘトヘトです。でも、みんな堂々と意見を発信し、私はそれを全力で受け止めサポートしています。

遠回りのように見えるかもしれませんが、継続して通ってくださっている生徒さんの《自信》や《自己肯定感》といった、明確には《測れない能力》の高さは自負しています。そして、この能力は人生の選択肢を広げるものです。

中学受験を控えた高学年の子も在籍していますが、教室の方針も理解を頂いているご家庭で、お子さまも受験を前向きに捉えて楽しんでいる様子です。

一方、私の思いが届かないご家庭のお子さまに見られる傾向は、背筋をピンと伸ばし「いい子」を演じるような子。大人の顔色を伺いながら、大人がよろこびそうな反応をします。賢いですし、指導の表面的な手間は掛からないことが多いです。もしくは、正解を求めて全く書けないこともあります。

こうした子たちの根底にある思いを引き出すことや、自己肯定感を高めていくことは、相当時間がかかりますし、やはりご家庭での協力がないと根本的な対策にはならない。

外的な評価や結果に重きをおくという教育方針も、もちろん否定はしません。ですが、私の教室へ参加頂いても期待(親が求める結果)に沿うことは難しいとご理解ください。

●最後に

私はとにかく子どもが好きです。子どもたちの自由な発想や意見を伸ばしていきたいし、気持ちを相手へ伝えることで自信を持ち、何事も前向きに挑戦する姿をサポートしたいんです。

ただ、私1人の力で子どもたちの力を伸ばすには限界がある。だから、ご家庭のご協力のもと一緒に取り組んでいきたい。

きっと、この思いが届くご家庭は限られていると思います。でも、ブレずに進みます。

以上が、今回改めて指導方針と向き合い考えたことです。

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